「安かろう悪かろう」
とは昔から言われていますね。値段が安いものは品質も良くないだろう、という言わば当たり前のことですが、今の世の中の物の値段は
数十年前よりもかなり下がって(安くなって)いる
という印象です。皆さんはどう感じますか？
安い物の中には品質が下がっているものもありますが、品質以上に値段が下がっているものも多く溢れているように思います。それって何が起こっているのか。
物の値段には原材料費・人件費・固定費(工場や機械)と流通費用、お店の利益などが含まれます。つまり値段を安くするためにはこの中の何かを削らなければならないということですが、さあ、今の世の中何が削られているでしょう？昨今の一番の経費削減は
人件費
ですよね。低価格の品物は海外製品(中国など)がすごく多いです。安い人件費で大量生産されているわけですが、一方で
ものづくりの国、日本
と言われていた国産品はどんどん隅に追いやられています。
高品質の国産品より安い海外製品が売れる
↓
安くしないと物が売れなくなる
↓
儲けが少なくなり、会社の経営が苦しくなる
↓
従業員の賃金が安くなる
↓
お金がないからますます安い物しか買えなくなる
…デフレスパイラル…！
また、コンビニなどで売られているお弁当やパンは
原材料費
を削って安い材料で大量生産しているものを、人工調味料や着色料、保存料などを添加して『美味しく長持ち』にさせているのですが、果たしてこれは体のための食事になり得るでしょうか？
物の価値を見るときは、値段だけでなく
未来に価値が続くか？
という時間軸も含めて計りたいところです。今は安くて満足しても、じゃあその満足は将来にも続くのか？安い人件費を求めたことで日本の経済が失われたり、安い食べ物でかえって体を悪くしたり将来病気になるリスクが上がったりする、ということです。
価格、値段だけで判断せず、将来を見据えた
時間軸も含めた価値
で今、目の前の選択ができたらいいですね。
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