愛着障害

お待たせいたしました❗️1月の読書記録で反響の大きかった「愛着障害」の読後レポートであります❗️

愛着の問題は“特殊で悲惨な家庭環境で育つ子供の問題”ではなく“一般の子供や大人にも広く見られる問題”として認識されるようになりました。近年子どもの数が減り、手厚く大切に育てられているはずなのに、愛着問題が子育てを直面しているのです。

例えば、合理的な子育ての実験。イスラエルの集団農場キブツで行われた、複数の親で時間分担して多数の子どもに公平に関わるような子育て実験は、何十年も経ってから子どもたちに重大な欠陥が生じやすいことがわかったというのです。他の様々な事象からも

特定の人(愛着対象)との安定した関係が重要

というのが判明しています。この特定の人というのは、主に母親ということになりますが、もちろん母親に限らず、父親だったり祖父母だったり養父母だったり、事情によって関係性は様々です。幼少期(3歳頃まで)に愛着システムはできあがるのでそれまでに安定した関係を築く必要があります。

ケンカ/盗み/虚言/度の過ぎたいたずらなどは愛着障害の子どもに見られる典型的な問題行動であり、うつ/不安障害/アルコールや薬物、ギャンブルなどの依存症・境界性パーソナリティ障害・摂食障害などの“精神的トラブル”や、離婚や家庭の崩壊/虐待やネグレクト/結婚や子どもを持つことの回避/社会に出ることへの拒否/非行や犯罪といった社会的問題の背景、さらに“発達障害”の背景にも愛着障害があると見られています。

子どもは、どんな理不尽な仕打ちをされても親を愛し 求めるもので、理不尽な扱いを受けて責めるのも親ではなくむしろ自分に向いてしまうのです。これに関しては思い当たる感情があります😭

以下、本からの抜粋です。

愛着システムは脳内の仕組み、求めても拒絶や無反応が繰り返されると最初から求めないスタイルを選ぶようになる。

愛着のタイプは「安定型」と「不安定型(不安型/回避型/混乱型)」2分類、4パターン。

愛着障害における対人関係の特性は「ほどよい距離が取れない」。

不安型は①利害に基づく連携に過ぎない(仕事など)関係を愛着関係と錯覚しやすい②距離が保たれていればとても優しく、サービス精神があって心地よい。が、親密になると愛を確かめようとする過剰確認行動や縛り・監視に走ることも③期待や賞賛に対しても嬉しさよりも期待を裏切るかもというプレッシャーにしてしまう。

回避型は①親密さよりも距離をもとめてしまう②パートナーの痛みに無頓着という特徴。

他にも「全か無か」2分法的な認知(大事にされ手間ひまかけてもらってもたった一度のことで全てが「無」になってしまう)・傷つきやすくストレスに弱い・何らかの対象に依存するしかないと思ってしまう、などの思考傾向。

作家・文学者・芸術家に多い(ルソー・夏目漱石・太宰治・ミヒャエルエンデ・ヘミングウェイ・中原中也・川端康成・スティーブジョブズ・ジャンジュネ・谷崎潤一郎・高橋是清・三島由紀夫・種田山頭火やオバマ・クリントン両元大統領のエピソード)

愛着障害の解決は「親を愛し求めているからこそ憎む感情」と受け入れられることで転化される。また、恋愛や結婚によってパートナーと親密な関係を結ぶと愛着スタイルが揺れ動くこともある。

役割を持つこと、仕事を持つこと、親となり子どもを持つことは愛着障害を乗り越えるきっかけとなり得る。

この数十年、社会環境が愛着を軽視し、損なう方向に変化、効率主義に反するものとしてないがしろにされ続けてきた。その再構築は見事に失敗、もっとも致命的な破綻を来たしている。

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自分のこと、だけでなく自分の周りにいる人たちにも思い至りました。これからの時代、子育てとの向き合い方を考え直さねばならないと改めて感じました😭

本の中には愛着診断テストやワークもあったので、気になる方はぜひ読んでみてください。

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