現在、実母が透析をしています。
※透析とは…腎不全で腎臓の機能が著しく低下した患者に実施する医療行為(処置)の一つで、腎臓の機能を人工的に代替することである。(Wikipediaより)
「透析10年」と言われたのは過去の話で、母は透析歴10年を超えてなお、病院に週3回お世話になりながらも、夫婦で旅行に行ったり(旅先の病院で透析を受けることもある)お出かけを楽しんだりして元気に過ごしております。
私は
医療に任せない、介護に頼らない人生を!
をビジョンに掲げてトレーナー活動をしておりますので、母が医療なしでは生きていけない体になってしまったことに複雑な思いを持ちつつも、透析を始めてからの母の幸せな日々を思い返すと、感謝の気持ちがとても大きいです。
ただ、透析の終末期が気になっていました。母を含め、大事な人に壮絶な最期を迎えてほしくないと思いつつ、「透析の終末期はどうなっていくのか」という情報がなかなか得られなかったので、この本を知ってすぐに取り寄せ、読みました。
この本はノンフィクション作家・堀川惠子氏が、透析患者であったご主人の「辛い看取りまでの経緯」と、その後に透析従事者への取材を重ねて記した「現在の透析界隈の話」を綴ったものです。
ご主人のことを想う著者が記していた日々の数値データや薬、病院に開示してもらったカルテ、日記など、作家さんならではの情報満載で「◯日の◯時に◯◯がありました」などの詳細な記録があり、とても読み応えがありますが、実際体験された辛かった記憶を綴るのは相当にキツかっただろうと推察されます。だから、ご主人逝去から8年の年月を要した、と。
読み進めていくと、医療者の不親切な言動や現在の医療システム・保険点数などの報酬による儲け主義(私の、医療に対する不信感の最大要因)も記されていて
やっぱりか!💢
とも思いましたが、最後に希望の光を残して締められていて。欲しかった情報がたくさん詰まっていました。この本を出してくれてありがとうございます😭
「情報収集を日常業務とする私でも、透析患者の終末期についての関連書籍は一冊も見つけられず、新聞や雑誌の記事からも必要な情報は何一つ得ることが叶わなかった」
「なぜ、膨大に存在するはずの透析患者の終末期のデータが、死の臨床に生かされていないのか」
「なぜ、矛盾だらけの医療制度を誰も変えようとしないのか」
現実を知るほどに湧く疑問だと思うのですが、私には文句を言ったり悪態をついたりする以外にはなす術はありませんでした。
この本を読んで改めて「医療に任せる、ではなく自分の体を知って自己管理することがQOL (生活の質)を下げないためには必要」と感じましたが、探せば誠実なお医者さまもいらっしゃることに希望が持てました。
この著書が国の医療制度に一石を投じるものとなりますよう、また誠意ある「医術=仁術を持つお医者さま」が増えますよう、切に願って止みません。
