「塩」というとどんなものを思い浮かべますか？
ここ数十年、塩は「サラサラした粉末状の食卓塩・精製塩」のイメージが強いのではないでしょうか？
私が物心ついた時には※それが一般的な「塩」になっていたので、塩にたくさんの種類があるとは思ってもみませんでした。
※塩化ナトリウムNaCl
ナトリウムは体に必要なミネラルの一つで、体液のバランスを調整したり、神経や筋肉の機能を維持するために不可欠です。しかし、ナトリウムが過剰に摂取されると、以下のような健康問題が発生する可能性があります。
- 高血圧: ナトリウムの過剰摂取は血圧を上昇させることが知られています。高血圧は心臓病や脳卒中、腎臓病のリスクを高めます。塩分が多い食生活が長期間続くと、血圧の管理が難しくなる可能性があります。
- 腎臓への負担: ナトリウムを過剰に摂取すると、腎臓は体内の余分なナトリウムを排泄するために過剰に働かなければならず、最終的には腎臓に負担をかけることになります。これが長期的に続くと、腎臓病のリスクが高まる可能性があります。
- カルシウムの排出促進: 過剰なナトリウムの摂取は、体内のカルシウムの排泄を促進し、骨の健康に悪影響を及ぼすことがあります。カルシウムが不足すると、骨が脆くなるリスクがあります。
- むくみ: ナトリウムの摂取過剰によって体内の水分量が増え、むくみ（浮腫）を引き起こすことがあります。
(生成AIより)
体のために必要な「塩」とは
実は人間の体の体液(血液)は、濃度こそ違うものの
海水とほぼ同じ組成
なので、海水から作られた海塩の摂取は、高血圧や腎臓病の原因にはならない(むしろ体のために摂った方がいい)のです。
海塩にはナトリウム以外にマグネシウムやカリウム・カルシウムなどのミネラルが含まれるので、塩味がマイルドでやや苦みなどが感じられます。
特にマグネシウムが体にとって以下のような重要な働きをするので、不足すると不調をきたします。
- 筋肉機能の調整: マグネシウムは筋肉の収縮と弛緩に関与しており、適切なレベルが保たれていると、筋肉の過度な緊張やけいれんを防ぐことができます。逆にマグネシウムが不足すると、筋肉のこむら返りや痙攣が起こりやすくなります。
- 神経系の健康: 神経細胞の働きにも重要な役割を果たします。マグネシウムは神経の信号伝達を調整し、過剰な神経の興奮を抑えるため、ストレスや不安感を軽減するのに役立つとされています。
- 骨の健康: マグネシウムは骨の形成に重要な役割を果たします。カルシウムとともに骨密度を維持するため、骨折のリスクを減少させると考えられています。マグネシウム不足は骨粗鬆症のリスクを高める可能性があります。
- 心臓の健康: マグネシウムは心臓のリズムを正常に保つのに重要です。心臓の収縮力や血圧の調整にも関与しており、低マグネシウムは高血圧や不整脈の原因となることがあります。
- エネルギー代謝: マグネシウムはATP（細胞のエネルギー源）の生成に必要不可欠であり、エネルギーの生産に関与しています。そのため、マグネシウム不足は疲労感やエネルギー不足を引き起こす可能性があります。
- 血糖値の管理: マグネシウムはインスリンの作用をサポートし、血糖値を適切に維持するのを助けます。マグネシウム不足は、糖尿病やインスリン抵抗性のリスクを高めることがあるため、特に糖尿病の予防や管理に役立つとされています。
- 消化と腸の健康: マグネシウムは腸内の筋肉をリラックスさせるため、便通を正常に保つのに役立ちます。マグネシウムが不足すると便秘になりやすいことがあります。
(生成AIより)
不純物・ミネラルなどの微量元素が取り除かれた、塩味の強い「純ナトリウム塩」である食卓塩・精製塩を摂ることで「ナトリウムだけ多めに摂取してしまう」ことが問題なのです。体内のミネラルバランスが崩れてしまうと、体の様々な機能が正常に働かなくなってしまいます。
特にマグネシウムは、ナトリウム過剰摂取の健康問題に対して打ち消す作用がありますから、逆を言えばミネラルバランスが保たれていれば
体の調整がうまく機能して
摂りすぎている成分を体外に排出する作用がしっかり働くのです。
塩を選ぶときは裏の成分表を見て、ナトリウム99%などの塩を避けるようにしてみてください。
※化学反応によって作られる塩は「ナトリウム塩」と考えてまず間違いありませんが、原材料が海水であったとしても、製造方法によってナトリウム以外のミネラルが除去されてしまうことがあるため注意が必要です。
※また、海塩以外の自然塩として岩塩が挙げられますが、国土が海に囲まれている日本人の体質とより合うのは海塩と考えられます。
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