この世界の片隅に(上・中・下)
こうの史代
アニメ映画、実写ドラマ化もされた、原作の漫画です。
戦争中のお話ですが、今まで見たことないような「戦時中の一般人の日常」を綴っています。
悲しいこと、辛いことが起こっても「日常」は続く…今とは違うその時代の生活の中にも喜怒哀楽はあって、人間の営みは変わらずにそこにあったのだなぁと。
主人公のすずさんは、ちょっと抜けてるとこのあるおっちょこちょいの愛されキャラ。常に家族や周りの人に助けられながら、嫁ぎ先で小姑にイヤミ言われても気付かずニコニコ返事してしまう。その明るさで最後には通じ合うのですが、戦争は民間人から日常の様々なものを奪って。大事な人、家、仕事、食べ物など…それを乗り越えた、親祖先の積み上げたものの上に私達は立っているのだと改めて思いました。
今の世は、幸せ。幸せすぎるとつい「足りないもの探し」をしてしまうのかな。
漫画なので読みやすいです。アニメ映画もオススメです。
神との対話
ニール・ドナルド・ウォルシュ
神様からの言葉として、降りてきた言葉を対話形式で筆記した形の本です。
・神の教えは聖書や偉い人の「言葉」に表されているわけではない。
・神はいつでも誰とでもコミュニケートをしている。「思考」や「経験」で常に神からアクセスしているが、人間は一番頼りないコミュニケーション手段の「言葉」を重視してしまうから間違ってしまう。
・あなたはすでになりたい自分になっている。「もっと◯◯になりたい」という願望は、なれない自分であり続けたいという現実にすでになっているのである。
・「受け入れ難い他者」は己を知る上で必要だから存在する。すべての人は比較することでしか自己の確認ができない。同様に様々な出来事も「ただ起きている」だけで、いい事・悪い事と捉えるのは自分自身の心の有り様が現れているだけ。
などなど。たくさんの得るものがありました。とにかく字が多い(笑)ので読むのが遅い私は時間がかかりました。同じような内容の繰り返しもたくさんありましたが、それだけ人は悩みが深いのだという事実も理解した気がします。
私はあまり難しいことは考えていませんが(笑)