女性のライフステージの中で最も安定して活力的な
性成熟期(20〜45歳)
の中でも今日は
妊娠出産授乳による健康への影響
について考察していきます。
妊娠・出産は心身ともに大きな変化をもたらします。それはもちろん、ホルモンの影響も大きく関わります。(妊娠出産のメカニズムについてはここでは割愛)
妊娠中、母胎内で育成される赤ちゃんは、胎盤を通じてお母さんの体の中にある栄養で育ちます。ここ、大事です!
お母さんが食べたものから直接赤ちゃんの体は作られません!
だから思春期の体作りが大事!なんです。特に赤ちゃんの骨や(将来生えてくる)歯はお母さんの骨に蓄えられたカルシウムによって作られます。妊娠中のカルシウム必要量は
非妊娠時の1.5倍(ちなみに授乳中は2倍!)
になります。そのため、妊娠中はエストロゲン分泌がますます活発になり、非妊娠時以上にせっせと骨にカルシウムを蓄える働きをします。
※ちなみに授乳期はエストロゲン分泌がガクッと減ります!授乳を終えるとエストロゲン分泌も戻り骨量は速やかに回復しますが、授乳中はカルシウムを骨に蓄える働きを弱めたまま母乳から出ていくので授乳期間が長くなると将来骨が弱くなる可能性があります!
そして出産時には、骨盤股関節周りを中心に関節の結合を緩め、大きなお腹形成のために伸びた腹筋とともに骨盤底筋群も伸ばされて赤ちゃんが産み出されます。
緩んだ関節、伸びた筋肉はもちろん徐々に戻るようになっていますが
年齢が上がるほど回復に時間がかかる…!
これは自然の摂理です。妊娠好適期が性成熟期の前半であることはここから言えることと考えます。
関節や筋肉が戻る前に無理をすると、当然体を痛めますね。例えば骨盤・股関節が緩んだ妊婦さんの立ち方
出産後に同じ立ち方を続けていると
O脚になり、骨盤底筋が緩んだまま重力がかかり続け、内臓が下に下に落ちてきます!
反り腰で腹筋がさらに伸びっぱなしになり、お腹が出てくる&腰痛になります!
重要な産後回復期ですが、赤ちゃんを産んだママは自分のことが後回しになり、きちんとメンテナンスできないことも多いので、その後のご自身の健康に影響が出ている場合もあります。
気付いた時がタイミング!「もしかして私…」と思われた方は今からできるメンテナンスで
未来の自分へのご褒美、痛みや不調のない体
を手に入れていきましょう。
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