女性の健康①ライフステージ編に記載した通り、女性ホルモン(エストロゲン)分泌量の急増期、思春期(10〜20歳)は女性の生涯健康を考える上で重要な時期です。
※エストロゲンとは…卵巣から分泌されるホルモンで、女性らしい体つき(乳房の成長や子宮・膣の発育の促進、適度に体脂肪を蓄え丸みを帯びた体)をつくる働きをします。また自律神経のバランスを整えたり、髪や肌の潤いを保ったり丈夫な骨を維持したり、糖の代謝を促進したり、コレステロール値を調整して動脈硬化を防ぐなど美容と健康にも大きく関与しています。
エストロゲン分泌が増えることによって
・骨の成長が止まる
・骨にカルシウムを蓄える
・子宮や卵巣、膣など生殖器が成育する
・乳房が発達する
・エストロゲンの原料となる脂肪を体に蓄え、エストロゲンを生成して安定的な分泌を保つことで体脂肪を適正に維持する
要するに
体が出産の準備をする
のが思春期=第二次性徴期です。
それと同時に多感な年頃でもあるので、生涯健康に影響を及ぼしかねない
ダイエット
が問題になる時期でもあります。
無理なダイエット(この時期は食事法がほとんど)を行なうと
・体脂肪を付けないようにすることでエストロゲン生成が不足し、生殖器の生育が未熟になる
・栄養が偏ることによって骨にカルシウムが蓄えられない
・エネルギー不足から運動量が低下することによっても骨のカルシウム備蓄がされなくなる
・運動不足から筋肉量が増えず、将来の関節症の危機
・運動不足による体幹部インナーマッスル・内臓の機能低下によりひどい生理痛や便秘を引き起こす
そして性成熟期(20〜45歳)で準備が整わないままの妊娠・出産となると
・骨からカルシウムが放出され早期骨粗しょう症の可能性
・未熟な生殖器による出産困難症
・乳房の発達未熟による母乳不足
・エストロゲン不足による産褥回復の遅れ
などが起こる可能性が高まります。
性成熟期に美容と健康に関与するエストロゲン分泌量が安定していなければ、更年期(45〜55歳)壮年期(55〜75歳)老年期(75歳〜) にも影響を及ぼします。女性の健康①参照
つまり
思春期の無理なダイエットが一生の健康を脅かすことに繋がりかねない
のです。
思春期の女性が身近にいたら、ぜひとも無理なダイエットは止めてあげてください。
そしてもし過去の無理なダイエットに心当たりがある方は、あまり心配し過ぎずに
今できることをやりましょう。
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